一粒のチョコレイト

甘くて、苦い。

ミュージカル ドン・ジュアン 観劇を終えて。

私が藤ヶ谷くんと出会った時、彼はアイドルだった。

しかし、この公演期間中板の上に立っていたのは紛れもない俳優・藤ヶ谷太輔だった。

ドン・ジュアン宝塚歌劇団により日本初演され、その後2019年に藤ヶ谷太輔主演で上演された。

女と酒に溺れ、地位・名誉・美貌全てを持つが1番大切なもの【愛】だけを知らないドンジュアンという難しい役どころを見事に演じきった藤ヶ谷くんに感心していた2年前。まさか再演が決まろうとは夢にも思っていなかった。しかも相手役が天下の宝塚歌劇団 雪組元トップ娘役の真彩希帆様だなんて、、、。こんな未来があるなんて誰が想像していただろうか?

これはドンジュアン大阪公演を観劇したヲタクの備忘録である。

 

2年ぶりに藤ヶ谷くんに逢えるということで梅田芸術劇場に降り立ちました。

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以下、ドンジュアン観劇を終えての雑記です。

口調や感情が乱れまくっておりますが、目を瞑ってください…。

 

第1幕

1場|彼は全てを持っていた。本当に大切なもの以外は

♫彼は全てを持っていた。本当に大切なもの以外は

 

セビリアに風が吹く

風に舞い上がる赤い土

この大地に生きたあの男

あの男…? …息子よ。… 私の夫。

彼は全てを持っていた。本当に大切なもの以外は______。

 

この台詞から始まる第1幕ですが、上口さんの歌声が素晴らしく好きでずっと聴き惚れておりました。ちょっと鼻にかかったような歌声で本当に素敵なんですよ…他の舞台でも観てみたいなあと思う方でした。

歌い終わりでセビリアの地が割れてドンジュアンが登場するわけだけど、逆光で顔も見えず喋らずでこの後の台詞がピリッとするのはこの沈黙があるからなのだろうなあと思ったりした。

ちなみにここで好きな歌詞は「天使のような眼差しで魅惑する 悪魔のような男」です。まさにその通り!って何回思ったことか。

 

2場|ドンジュアンの登場〜騎士団長の娘との逢瀬〜騎士団長の怒り〜決闘〜呪いの始まり

♫偉大な男の死

いやもうここはなんと言っても騎士団長を貫いたあとに見せるニヤっとした笑み!なに!あの顔!人を殺しておいてあの顔ができるのはさすが悪魔のような男よ…。

 

3場|セビリアの往来。タベルナやタブラオの軒先・昼

♫石のような冷たい心

♫俺の名は

 

4場|兵士の練兵場

♫友よ、共に

 

5場|ドン・ルイ・テノリの邸

♫お聞きください

♫伝えてください

 

6場|セビリアの街角・夜〜ドン・ルイ・テノリオの邸

♫君の父上からの伝言

♫息子よ

 

7場|抽象的な空間、亡霊の誕生

♫亡霊の登場

 

8場|夜の酒場

悪の華

♫快楽

♫アンダルシアの美女

♫望むならば

♫女がわからない

 

9場|セビリアの街角、女の家

♫行かないで

♫亡霊の登場(リプライズ)

 

10場|抽象的な空間(亡霊の導き)

♫愛を知る時

 

11場|マリアの工房

♫騎士団長の像

♫石の像

♫エメ

♫砂嵐

 

12場|戦場

♫兵士の血

 

13場|何かが変わり始めている(マリアの工房〜セビリアの夜明け)

♫何かが変わり始めている

 

第2幕

1場|セビリアの街角。祭〜幻想の結婚式〜悪魔

セビリアの恋人たち

10/10公演のセビリアの恋人たちで、マリアの背中を2回トントンってしたドンジュアン様がめっちゃ藤ヶ谷くんだった。あれはドンジュアン様なんだけど藤ヶ谷太輔がよぎった。

♫変わる

♫呪い

 

2場|ドン・ルイ・テノリオの邸〜セビリアの街角

♫ドン・ルイとエルヴィラの諍い

♫噂

 

3場|セビリアの街角、兵士達の帰還

♫恨みを晴らして

 

4場|セビリアの郊外、ドン・ジュアンとマリアの家

2幕4場大好きなんですが(知ってる)みんな好きですよね???

白い布が天井から何本か垂れ下がっていて、それに囲まれるようにドンジュアンとマリアが宙に浮くシーンがあるんですけど、芸術的すぎて美術館に飾ろう???って本気で思った。けどこのシーン3秒くらいしかなくて(ほんとに)、いつも瞬きせずにオペラ越しにめちゃくちゃ凝視してるキモヲタ爆誕してた。

♫彼を愛している

マリアが床でドンジュアンがベッドで寝ているんだけど、マリアどんだけ寝相悪いの?すごい移動距離だな??とか思ってなかったといえば嘘になる。

ここでマリアがソロで歌うのですが、歌詞をざっくり意訳すると「彼が今までしてきたことは知ってるけど、私の前では素敵な王子様よ。巡り会える日を夢見てきたの。」って言ってるのだけれどなかなかにマリアも盲目フィルターかかっててドンジュアンはどれだけ人を魅惑するのだって頭抱えた。

ドンジュアンが目覚めて、夢を見てたとマリアに伝えるとマリアがどんな夢か問うんだけど秘密ってはぐらかしちゃうの。この後のマリアの「はぐらかされると気になるわ。」っていう台詞にきいちゃんが抑揚をつけるんですけど、この言い回しがすっごい好きすぎて毎公演楽しませていただいておりました。ちょうどこのシーンでドンジュアンが服を着るのだけど、藤ヶ谷くんはいつも左袖から服着る人だったのに今回はずっと右袖から腕通しててはて?ってなった(気にするところはそこじゃない)。

ドンジュアンが「夜君と眠り、朝目覚めると君がいる。それだけのことがこんなに幸せなことだと思わなかった。これからもずっと一緒にいてくれるのか?」(ニュアンス)ってマリアに言うシーンで今まで光のない目をしていたドンジュアンが急に目をキラキラさせて子犬のように聞くからほんとにもう!かわいいな!!ってキレそうだった(キレるな)。

マリアが「最期は2人で星空へ羽ばたくの」って言う台詞があるんですけど、この時ばかりはここセビリアで合ってますよね?ディズニーじゃないですよね??って確認したいくらいメルヘンすぎた。

それから、ここのきいちゃんが美しすぎて聖母感溢れ出てた。本当に白くて細くて可憐でかわいくてでも芯があって素敵だったなあ。

全然関係ないけど、この時のベッドは重量の関係もあると思うのだけど、本物のベッドは用意できなかったのかしらと思ってしまった。笑
ただの白い箱の上に寝てるんだもの。ドンジュアン痛そうって思いながら観てた。藤ヶ谷くんもきいちゃんも裸足だから摩擦でキュッキュキュッキュ足裏の摩擦音がしていて、2人も生きているんだなあと言う謎の感動に至った。

♫愛だけが

ここでドンジュアンがマリアをお姫様抱っこするのですが、♪ 愛だけ〜愛だけあればほかに何もいらない〜って歌いながらマリアを抱き上げるもんだから、抱えたほんの一瞬だけ歌声がちょっと力んじゃっててそこで藤ヶ谷くんも生きてるんだなあとか謎の思考回路に達した。

 

5場|セビリアの郊外〜セビリア街角

♫マリア

 

6場|酒場

♫乱闘

♫明日の、夜明けに

♫嫉妬

 

7場|セビリアの街、各所

♫人は、何故

 

8場|ドン・ジュアンの邸

♫誰に対しても情けはかけない

 

9場|教会〜抽象的な空間

♫一人

♫愛が、呪い

 

10場|セビリアの街外れ〜夜明けの決闘

♫夜明けの決闘

 

11場|人である為の死

♫愛のために、俺は死ぬ

 

12場|ドン・ジュアンの死

ドン・ジュアンの死

 

13場|カーテンコール

♫カーテンコール(何かが変わり始めている)

 

ドンジュアン大千穐楽おめでとうございます。
色々制限がある中で重圧もあるだろうに懸命に生きてドンジュアンを全うしてくれてありがとう。本当に素晴らしかったです。
素敵なカンパニーの皆様に囲まれて幸せだっただろうなあ〜と感じております。

大阪千穐楽で藤ヶ谷くんが言っていたように、誰一人欠けることなく無事に大千穐楽を迎えられて本日に良かった!

セビリアという地で生き抜いた彼を忘れません🌹

本当にお疲れさまでした!!